仕事先で出会った22歳のS君。初対面の私にこう打ち明けました。「僕は45歳くらいで人生に終止符を打ちたいんです。やりたいことが無いし、そもそも生きる意味が全くわからないんです」と。ショックでした……
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[ad#co-1]生きる目的を失ったS君
「僕は45歳くらいで人生に終止符を打ちたいんです」
S君の言葉を聞いて一瞬息をのみました。
「それ 本気で言ってるの?!」
彼は真顔でした。
立派な体格であり、今時の若者にしては礼儀正しいです。
彼の口からまさかそんな言葉が出てくるなんて全く予想もつかなかったのです。
いささか動揺しましたが、ここは冷静でいなければなりません。
軽はずみな言葉は慎もうと口に出した言葉は、
「よく話してくれましたね。」
S君ははにかみながら「いや~ 別に話すことはどうってことないですよ。ここまでになるのに2年くらいかかりましたが…」
S君が生きる目的を無くした理由は…
日々たくさんの人と接していると、あたりさわりのない会話でかわそうとする人が多いです。
ですので彼のように最初から心の内を吐露してくる人に揺さぶられてしまいます。
またしても根っからのお節介魂に火が点き、本業から逸脱してついつい相手に入り込もうとしてしまいました。
聞けば、彼が絶望したのは高校生のとき。
親友を自殺で失ったのが最大の理由です。
立ち直るまで相当時間がかかったそうです。
彼にとって親友の存在がどれほど大きかったのか窺えます。
それにしても冒頭に述べた彼の心情「生きる意味がわからない」にはハッとしました。
おそらく誰もが一度は立ち止まって考えたことがあるであろう、この命題。
”死の恐怖をどうやって克服するか”は何度も何度も考えてるテーマです。
かたや”なんのために生きるのか”についてはほとんど考えたことがないです。
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人はなんのために生きるのか
あなたに尋ねたらどんな答えが返ってくるでしょうか。
”楽しむため?”
”家族のため?”
”お金のため?”
”幸せになるため?”
親からも学校でも教わったことはないし、友人と語り合った記憶もないテーマです。
どうせ考えても答えが出ないと暗黙の了解をしてるかのように。
もし答えが出なくとも生きてはいけるし、答えがあったとしても人によって異なるのはあたりまえですね。
そこであくまで私個人の考えを言わせていただくと、生きる目的とはより良く死ぬため。
どういうことかというと、亡くなる瞬間に”あ~自分の人生は良い人生だった”と思いながら死にたいのです。
その瞬間を迎えるためにはそれまでの過程を充足させないといけません。
本当に自分のやりたいこと、必要なことは何かを考えながら過ごします。
すると必然的に無駄なことは排除されるでしょう。
言い換えると、真剣に死を見つめたとき初めて充実した生が見えてくると思うのです。
「何の為に生きているのか?」
とりあえず人生の目的は、「暇つぶし」ということにしておこう。
生きることは決して無意味ではない。
「暇つぶし」という最高の価値がある。
だからこそ人生は面白い。
それでこそ生きる価値がある。
なんでもできる自由。
なにもしない自由。
するべきことなど何も決まっていない。
食う、飲む。
踊る、歌う。
笑う,泣く。
これに理屈が必要ですか?
なるべく馬鹿になる努力をして下さい。
人生ゲームを楽しむコツは少し馬鹿になることです。
人生はシンプルに楽しもう!「人間は笑うから幸せなのだ、幸せだから笑うのではない。」
by ウイリアム・ジェイムス
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