稼ぐ16歳の娘。定時制は素晴らしいじゃないか!

16歳の娘のバイト代が14万を超えた。夏休み中フルに働いたからだ。連日大繁盛のラーメン屋でのバイトがとても楽しいと言う。小さいころから随分と私を手こずらせてきたが、心身ともに逞しくなったものだ。定時制高校にして正解だったと今思う。

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全日制を蹴ったのは勉強嫌いという以外の理由も?

あなたは定時制高校にどんなイメージを持ってるだろうか。

おそらくネガティブのほうが多いだろう。

御多分に漏れず私もそうだった。が、それは一気に覆ることとなった。

 

中学2年生のころから働きたいと漏らすようになった娘。

スーパーに一緒に買い物に行くとよく「ノート買って」とせがまれた。やけにペースが早いなあと思ってたが、部屋に散乱するノートをなにげに見ると、3分の1以上が自作のマンガで埋まっていた。

授業中にもチラチラとお絵かきをして、先生に注意されたことは一度や二度ではない。お世辞にも勉強ができるとは言えなかった。

クラスの子の大半が塾に行っていたが、我が家にはまったく無縁のことだった。せめてソロバンでもやってればもう少し計算が早くできたかもしれない。

勉強が嫌いだからできないのか、できないから嫌いなのか。既に小学校低学年の頃の基礎からあやふやだったので親である私の責任も大きい。

 

とにかく働きたいと言い張る娘。最初は、なるべく勉強しなくて済むための逃げの意味で言ってるのかなと思った。もし逃げなら赦すわけにはいかないな。

 

中学3年生になりいよいよ志望校を決める時期になった。スポーツが盛んなN高校と、就職に有利なT高校に見学に行った。ともに全日制だ。

いずれの高校も明るく開放的な雰囲気であり、特に個性を大事にする印象のN高校は好感が持てた。私としてはN高校に行ってほしかった。

しかし娘は最後まで首を縦に振らなかった。「働きたい、お金を稼ぎたい」の一点張りだった。

 

3歳から母子家庭(死別)とはいえ、特にお金に困ったことはなかったし、娘の前でお金がない素ぶりを見せたこともないはずだ。なのにどうしてそんなにお金が欲しいのだろう。

考えられる理由はただひとつ。私がビジネス仲間たちとしょっちゅう電話で話す会話を聴いてたに違いない。「収入源はいくつあってもいいよね。本業の他に不労所得の仕組みを早く構築しよう。それにはどうすればいいか……」みたいな話ばかりしてた。

たまにならともかく毎日のようにこんな会話を聞かされれば嫌でも洗脳されてしまうだろう。

 

小学生のころ「お金持ちになったら何が欲しい?」と聞かれて「芋けんぴ」なんて答えてた娘にも彼女なりの野心が芽生えてきたのか。親が思う以上に成長してる。

定時制に偏見持ってた自分を恥じた

そんなわけで志望校は必然的に定時制高校になった。

 

定時制!?  昼間働いて夜勉強する学校だよね!?

 

正直私には抵抗があった。これまで生きてきた中で身近に定時制に通ったことのある人が誰もおらず、まったく未知の世界だったから。というのはイイ子ちゃんぶった言い訳で、本音は定時制に偏見を持ってたのだ。

定時制って不良とかバカとか貧乏人が行くとこでしょ?  どんなにレベルが低くても全日制に行ってほしい。定時制卒なんて胸張って言えたもんじゃない“ なんてずっと思ってたのだ。

なんとか全日制に心変わりしてくれないかなーと最後まで淡い期待を抱いていたのは事実。

しかし娘の意志は固かった。私の意見はおろか祖父母や担任の意見も聞かなかった。

 

前期選抜で受けることが決まった。

前期選抜なんて昔はなかったよね。10年ほど前からできた制度で、作文と面接だけで臨むのだ。ずいぶんハードルが低いじゃないかい。

 

中学3年の3学期の終盤になり、先生たちが徹底して作文と面接の指導にあたってくださった。そのおかげで娘は無事合格した。

受かったのは素直に嬉しかった。たとえ定時制でも。

 

入学してしばらくは学校に慣れることに専念させた。できればスポーツ系の部活に入ってほしかったが娘はなんの部活にも入らず帰宅部となった。

 

定時制の学費はさほど多くはない。毎月12000円ほどだ。そこには給食費が含まれる。そう。定時制は毎日18時に給食が出るのだ。17時ごろから授業が始まり、21時まで飲まず食わずというのはちとキツいもんね。

 

6月になっても娘はバイトを探す様子がない。あれだけ働きたいと言ってたわりにアクションが伴ってないじゃん 👿

しばらく黙ってたが煮え切らないから私が動くことにした。仕事の合間を縫って街中を歩き「アルバイト募集」の貼り紙を探した。

高校生でもokの仕事となるとかなり限られる。いくつかの飲食店に断られ、結局ラーメン屋に決まった。

娘が自分で探したのではなく私が渋々見つけたお店。最初のころ娘はなんとか勤務時間を減らすようブツクサ言い訳をしていた。

 

「働くことがどんなに大変なことか。バイトだからといってナメてはいけない。極力休んじゃダメだし、遅刻もいけない。遅刻や欠勤をするたびに信用を失う。信用されるにはものすごく時間がかかるけど失うときは一瞬なんだ」

これが私が娘に伝えた唯一の訓告。

普段は基本お互いほとんど話さない。

 

バイトが娘と私を変えた

娘は15歳で初めて働くこととなった。

大繁盛してるラーメン屋で朝9時から午後2時まで。スマホでアラームをかけ、毎日自分で起きて、きちんと準備して8時前には家を出る。バイトが終わって、歩いて学校まで行き21時まで勉強して21時半ごろ帰宅する。

 

家ではナメクジのようにグータラしてた娘がバイトなんて2日ももたないと思ってた。実際そのラーメン屋はキツくて有名で、娘より年上の青年がわずか1週間足らずで辞めていった。

予想に反して娘は土日も祭日も夏休みもほとんど休まず、平日1,2日休むだけの勤務体制がかれこれ4か月も続いている。

親バカながらよくもってるなと思う。

給料も学生としては十分すぎるほどもらってる。

給料の中から定期代とコンタクトレンズ代だけは自分で払うように決めた。あとは娘の好きにさせている。

 

これだけマジメにしっかり働いてると、母親として何も言えなくなった。

以前はこと細かにネチネチ怒ったり行動を規制したりしたが、娘が働くようになってから私はホントにおとなしくなった。ゴミが散らかっててもソックスが脱ぎ捨ててあっても目をつむるようになった。

娘だってわかってるはずだ。ホントは片づけなくちゃいけないってことを。私がうるさく言わなくてもそのうちやるさ。娘がやりたくなったらやればいい。なんでも先回りして指図することも心配することもないではないか。

ホントに気が楽になった。ストレスが激減した。

今までの苦労が帳消しになった。

定時制と堂々と言えるようになった

 

定時制にはいろんな年齢、いろんな事情を抱えた生徒が集まる。必ずしも経済的に厳しい家庭ばかりではない。高卒の学歴を取りたい社会人もいる。

異年齢の中でもまれることはとても良いことだと思う。社会に出るための最高の予行演習となるだろう。

先生方も柔軟性があり素晴らしい。「将来の夢なんか設定しなくていい」なんてソソるスピーチをしてくれて大いに期待できる。

 

定時制に対してマイナスイメージしか持ってなかった私は反省した。

今では堂々と話してる。「娘は定時制に通ってて昼間働いてるんですよ」と。

 

この間お客様と子育ての話が出たとき初めて言ってみた。

どんな反応だったと思う?

褒められたよ。自立しててうらやましい、子育ての秘訣を教えてほしいと言われたよ。とても意外な反応で嬉しかった。

その言葉は彼女の本心じゃないかもしれない。

でも別にいい。誰にどう思われようと構わない。

 

娘と二人三脚で歩いてきた13年の中で、今が一番うまくいってて充実してるのは間違いないのだから。

 

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7 件のコメント

  • うちの娘も定時制を選びました。
    娘は中学校のときに起立性調節障害になり、午前中のうちに学校へ行ければ充分という親としては不完全燃焼のような3年間を過ごしました。
    中学校3年生の志望校を決める時期に、娘は定時制に行かせてと泣いて私に訴えました。
    少なからず私のなかにも、定時制は成績悪い、不登校、不良、貧乏と偏見の目でみていたふしが正直ありました。
    が中学校のような時間帯では、この子の病気は改善しないかもしれないとも思い定時制に行くことを応援するしかありませんでした。
    4月に入学してから半年以上が過ぎた現在、娘は勉強もますます好きになりました。アルバイトで稼いだお金で電話代授業料、電車の定期代も払っています。様々な資格もとれる高校なので、高校生のうちに取れる資格はなるべくたくさん取りたいと言っています。もちろん資格試験の代金も自分で賄っています。
    そして高校卒業のあとは大学への進学したいと最近は言い出しています。
    それにもまして私が感動しますのは、定時制の先生方の人間性です。うちも母子家庭ですので、娘にとって父親のような兄のような先生方の存在が、とても心の安定となっていることをそばでひしひしと感じます。とにかく先生方が子どもたちに対して温かいのです。
    定時制には確かにいろいろな家庭環境の子が多いとは思います。ただそのことはみんなの暗黙の了解でもあり、大したことではなくなるのです。
    定時制に行かせてと泣いて頼んだ娘の決断は正しかったと今しみじみ思います。学校が先生が勉強が仲間たちが好きと思えるときがくるなんて、ほんとうに感謝の気持ちでおります。

    • しろくま母さん 様

      はじめまして。長文コメントありがとうございました。

      まず、娘さん偉いです! そして娘さんの意志を尊重したしろくま母さん様も偉い
      と思いました。
      定時制に入ってますます勉強も好きになり、一生懸命アルバイトをして家計を助け、
      そのうえ大学進学も なんて凄すぎます! ホントに頑張ってるんですね☆
      すべてが好転したのは定時制を選んだからこそです☆
      娘さんやうちの娘には定時制が一番適してて、心の声に素直に従った結果
      以外のなにものでもありません。
      子どもって親が思う以上に頼もしいって思いませんか。子どもから教わる
      ことはいっぱいありますよね☆
      これからもますます楽しみですね。
      ホントすべてに感謝したい気持ちです。

  • ミオレナさん
    お返事ありがとうございました。
    なんだかミオレナさんの気持ちがすごくよくわかって、、自分の娘のことばかり書いてしまいました。お恥ずかしい!
    ミオレナさんに大事なこと学ばせていただきました。それは「ちょっとのことには目をつぶる」です。それががんばっている娘への労いであり応援であり、母としてできる愛情表現ですね。
    うちには下にもう一人いるので、なんだかついつい「濡れたタオルを置きっぱなしにしないで!」とか「制服ハンガーにかけて!」なんて同じように言ってしまっていました。
    明日から、がんばっている娘に敬意をはらって、すこし目をつぶってみます。
    完璧人間なんていませんよね?!
    大切な知恵をありがとうございます!

    • しろくま母さん 様

      2つ目のコメントありがとうございました☆

      「大切な知恵」なんてお恥かしい限りです。私なんてつい最近までいちいちガミガミ
      うるさくて怒ってばっかりで娘にさぞかし苦痛を与えてたんだろなーと猛省することばかり。
      私のほうが娘よりよっぽどもガキだわ、と思いました。

      しろくま母さん様も毎日きちんと一生懸命生きておられるかただと思います。親ですからつい小言が
      出るのは当たり前。お子様たちはきっと解ってるし感謝してますよ。
      うちも兄妹が欲しかったなー……

  • ミオレナさん
    こんにちは
    私はふたりの子どもがいますが、それまてに3回流産したんですね。
    生まれてこなかった子たちがもし生まれてたら、下の子には会えなかったかも知れないし、みな生まれていたとしても経済的にも精神的にも肉体的にもたいへんだったろうなーって思うんです。だからこれでじゅうぶんだと思うことにしました。
    なにもかも今がベストなんだと。
    つらいことがあるたびに胸が張り裂けそうになるたび、
    みんなそれぞれその人に必要な試練が与えられているんだと思うしかなかった。
    そしてそこから私たちは何かを学ぶ。
    今を大事にすること、後悔しない生き方を模索する。
    前進するためには理不尽なことも受け入れるしかない。
    この世は地獄なんだと、私も思う。地獄にいながら卑屈にならずに守るべきもののために生きるしかない。そしてどうせ生きるなら楽しむ工夫をしなくちゃと思う今日このごろです。

    • しろくま母さん 様

      いつもありがとうございます☆
      一面識もないのに なんだか親近感が湧いてきましたよ

      しろくま母さん様もかなりプラス思考ですね☆
      深い経験を積んだからこその体得ではないでしょうか。

      どんな状況にあろうと楽しむ気持ちを忘れない。
      これってものすごーーーーーーーーーーく大事なことですよね。
      幸福度を左右するキーポイントだと思います。

      え~と、個人的にお聞きしたいことがあったので先週メルアドに
      直接メールさせていただきました。もしや迷惑メールに入ってしまい
      未だご覧になっていただいてないかと思いますが……
      mで始まるgmailのアドレスから送信しました。
      お手数ですが確認いただけますでしょうか。

      もし行方不明になってしまったら再送いたします。
      早めに確認したい事項なので、なにとぞよろしくお願いいたします。

  • ミオレナさん
    こんばんは
    メール確認しました。ありがとうございます。
    素直な気持ちをお伝えしたまでですが、よろしければどうぞ♥

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    ABOUTこの記事をかいた人

    はじめまして。 管理人のミオレナと申します。 本業は金融関係の営業です。 日々いろいろなかたとお会いする中で "お客様に喜んでいただくには どんなbenefits(益)を提供すればよいのだろう" ばかり考えております。 人が求めているのは 『モノ』自体ではなく それを通して得られるbenefitsであることがわかります。 自分はもちろん 自分と関わってるたくさんの人たちの生活→人生が 今よりほんのちょっとでも良くなってほしい。 そんな想いで 暮らしやお金にまつわるお役立ち情報を発信していきたいと思いますので どうぞよろしくお願いいたします。